鈴木重子応援団 Shigeko.jp

2/27*shigeko*

昼間みつけた、しゃぼん玉。
春のような、あたたかな風に乗って、ふんわり。ー

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2/27*shigeko*

カット終了。

私は、数年まえから、面白い実験をしています。
名付けて『髪の毛天然林化計画』！(笑)

始まりは、アレクサンダー・テクニークでの発見。
ひとは、余分な力みを減らすと、
どんどんラクに、美しくなっていく、ということを
多くの方を見ながら、私はからだで学びました。
そして、ひとのからだにはそれぞれ、生まれながらに
かけがえのない、そのひとだけの美しいバランスや、調和があるということも。

だとしたら、と私は思ったのです。
何も加えていない、もともとの私の髪やからだ、肌や気性には
きっと、私にしかない、バランスがあるに違いない。
パーマもかけず、染めもしない、私の髪は
メイクをしない、私の顔の造りや肌、体型にマッチするのではないかしら！？
それを体験してみたい。

髪を伸ばし始めてから、そろそ4年くらいになるでしょうか。
長くなるにつれ、自然なうねりが出て、ボリュームが増し
その質感が、頬骨や目のかたち、
背の高さや、実は豪快な性格(笑)に、合ってきたなと思います。
表情や姿勢も、無理しなくてよくなって、生き生きして
とても幸せな気持ち。

唯一、悩みだったのは、
そうした『きれい』や『調和』についてのアイディアを
分かち合ってくれる美容師さんが、
なかなか見つからなかったこと。
私の髪は、一般的には、くせがあって、量が多く、白髪のある
困った髪、ということになるので、どうしても
「染めましょう！」とか「ストレートパーマをかけて、ボリュームを落として…」というふうに言われてしまうのです。

誰か、分かってくれないかなあ、と悩んでいたころ、
友人のミュージシャンが紹介してくれたのが、今の美容師さん。
渋谷の一角で、アートに囲まれて
たった一人で開いているサロンに始めて伺ったのは、
今から一年くらい前でした。

大きな鏡の前に座って、一生懸命、自分の想いを話すと、
彼は目を輝かせて、
「大賛成です！、カッコいいっすよ、それ！」とにっこりして
しばらく髪を触ったり、あちこちから眺めたりしていましたが
やにわにハサミを持つと、乾いたままの髪を
カットし始めました。

こんなふうに楽しそうに、髪を切るひとを
私は見たことがありません。
踊るように、からだの全部を使って、
私の全部が、かたちを得るのを待っている、
生きた芸術であるかのように。

全部が出来上がってから、
「あなたの髪は、質感がよいので、
どんなふうになっていても、きれいです。
ここに白いところが集まっているから、そこが見えるように
すると、ハイライトになって、美しいですよ。」と
教えてくれました。

カットされた髪は不思議に
私のウェーブや色が、引き立って見えました。
よいところが見つかると、それが生き生きする、
髪の扱い方がわかってくる。
外から手を加えて、何かを形にはめるのではなく、
まるで、自然の森の木を見るように、まったく新しい目で、
自分と髪を見られるようになりました。

男の人も、女の人も、みんなそれぞれに、
そのときにしかない、唯一無二の美しさがある。
出会う人たちのなかに、それを見つけて行きたいなと
軽くなった髪を風に吹かれながら、思いました。

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鈴木重子公式facebookページより転載。
http://www.facebook.com/ShigekoSuzukiOfficial